2013年中国大陸で雑誌に掲載された翻訳日本SF短編リスト(ほぼ完全)
昨日に引き続き今回はSF短編。ただし日本人作家のみ。他の地域の作品は原題やら英文で名前の記述がないやらであまり読めていないわたしが探すには力不足が過ぎるのでありました。
SF雑誌は「科幻世界」及びその姉妹誌「科幻世界・訳文版」のみ、ほかの翻訳誌に乗っていたとしても目が行き届いていなかった、ということでご容赦を。
こちらに関しては、「科幻世界」については掲載作品リストが12月号にまとめて掲載されるため、購入しそこねてもそこそこ何が掲載されたのかがわかる、というのが嬉しいところ。
昨年末には1月号が刊行されていたよう(自分のツイートによると)なのに、今年は何時の間にか月初に当月号が刊行されるようになってしまっていて編集部……と思わずにいられなかったり。
それでは、リストです。
科幻世界
1月号
倉数茂「真夜中のバベル」(SFマガジン2012年2月号掲載)
ええっ。まったく知らなかった。 RT @Operative486: 試験直前の息抜きに出かけたときに買ってきた'13.01月号の『科幻世界』。ちょうど1年前の今ごろ刊行されたSFマガジンに掲載された倉数茂「真夜中のバベル」が訳載されておりました。
— 倉数茂 (@kurageru) 2012, 12月 26
これが3月末に始まる大嵐の予兆だったとは……
2月号・3月号
共に日本人作家の作品掲載なし。
4月号
亘星恵風「プラナリアン」(『原色の想像力2』所収)
5月号
わかつきひかる「ニートな彼とキュートな彼女」(『原色の想像力2』所収)
ふた月続けてだったのでてっきり許諾を得ての掲載かと思ったらそうではなかったのね科幻世界!と言うことをわかつきひかるさんのブログを見て知る。ミステリのみならずSFもか! http://t.co/rITS0NY1PG...
— 名無しのオプ (@Operative486) 2013, 4月 23
これで終わりかと思ったものの終わりの始まりでしかなかったという、そんな事件。
6月号
星新一「時の渦」(『ほしのはじまり』ほか所収)
7月号・8月号
共に日本人作家の作品掲載なし。
9月号
山本弘「七パーセントのテンムー」(『シュレディンガーのチョコパフェ』ほか所収)
10月号・11月号
共に日本人作家の作品掲載なし。
12月号
オキシタケヒコ「エコーの中でもう一度」(SFマガジン2013年2月号掲載)
さて、遅延ぎみのニュースではありますが、中国のSF誌『科幻世界』に拙作「エコーの中でもう一度」が訳されて載ったとか。 http://t.co/yq8clNCBUs
ちなみに科幻世界といえばいくつか無断掲載問題が解決されてないままだと記憶してますが、どうやら今回のは大丈夫な模様。
— オキシタケヒコ (@TakeOxi) 2013, 11月 26
この例のように来年はきちんと許諾を得て掲載されることを祈ります。
科幻世界・訳文版
1月号・2月号・3月号・4月号・5月号
日本人作家の作品掲載なし、と思われます。
6月号
空木春宵「繭の見る夢」(『原色の想像力2』所収)
昨日、RTでのみ触れましたが、拙作『繭の見る夢』の翻訳版が中国のSF雑誌「科幻世界」に掲載されているらしいです。http://t.co/RY5DIdUh6o
— 空木春宵 (@s_utsugi) 2013, 5月 29
ここから始まるツイートを見て、無許諾翻訳再び……と愕然したのでした。
7月号・8月号
日本人作家の作品掲載なし、と思われます。
9月号
星新一のショートショートが二編(対照はしていないのでどれかまでは未確認)
神林長平「綺文」(『言壺』所収)
10月号
朱川湊人「いっぺんさん」(『いっぺんさん』所収)
高瀬美恵「夢の果実」(『異形コレクションVII チャイルド』所収)
11月号・12月号
日本人作家の作品掲載なし。