島田荘司講演会@北京 レポート(其之一)

本日14時過ぎより開催された(とはいえ講演自体は一時間強あとでしたが……)島田荘司講演会の様子をお伝えします。

わたしが力尽きたので本題に入る前の冒頭5分ぶんですが……雰囲気と何について語られたかはわかると思います。
それでは、以下、講演内容(ほぼノーカット)です。このあとまだ一時間強、残ってます。


お招きいただいて今日はありがとうございました。
ようやく大好きな北京にまた戻ってくることが出来ました。
私は中国も中国人の皆さんも大好きです。
(拍手)
先程はとても暖かい誕生日のお祝いを頂きました*1
日本でもこれほど暖かい誕生日のお祝いをしてもらったことはちょっと記憶に無いような気がします。
(拍手)
これでますます皆さんのことが好きになりました。
皆さんはミステリー作家新人の集まりだと聞いています*2
皆さんの中にきっと綾辻行人京極夏彦に続く人が出てくると思います。
もしそういう人が現れてくれたら、私は北京に住まなきゃいけませんですね。
本格ミステリーはアングロサクソンによってスタートさせられます。
しかし、アメリカ、イギリスのミステリは退潮傾向、フェードアウトしてしまいました。
日本でこの流れを引き継いで随分みんな健闘してくれましたが、日本でもなかなか傑作は最近では現れにくくなっています。
このままでは日本の本格ミステリーもやがて衰退してしまうかもしれません。
もしそうなってしまったらアメリカ人イギリス人日本人に次いでこの文学ジャンルを引き継ぐ人は皆さん中国人をおいて他にありません。
ですからぜひ頑張って欲しいと思うし、そのために私はどんな協力も惜しまないつもりでいます。
いまから本格のミステリーというものの歴史についてすこしお話してみたいと思います。

それぞれの転換点やそれから問題点について私なりの整理をして説明したいと思います。
ちょっとお話が難しくなってしまうかもしれませんが、みなさんは専門家でいらっしゃるし、そのようにしてお話をすることがきっと創作上プラスになるとおもうからです。

時間もないようですので、始めます。

*1:この講演直前に中国の大学ミステリサークルの人達による誕生日おめでとうムービーが流れました

*2:今回のイベントの本題としては、中国の大学のミステリサークルの人達の投稿された作品の中で最も優れたものを選ぶ、というものがありました